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(2007年2月8日更新)



温泉街のまちの一角に、1000個のともし火が揺らめく。
おとぎ話の世界にまぎれこんだような幻想世界。
ロウソクのあかりが、
踏み固めた雪のほこらを透して闇を白く照らす。
「青根温泉雪あかり」は、地元の人々が手弁当で始めたまつりだ。
1000個の雪洞をつくるのは体力も時間もかかるが、
数年前から東北福祉大学ラグビー部の面々が
サポートしてくれるようになった。
「雪のかたまりに切り込みを入れる人、洞をくりぬく人。
何人もの手をかけて雪洞を完成させるんです。
観に来られた方に喜んでほしいですからね」と
まつり運営グループの一人である須賀さんは、
その苦労と意気込みを語る。
ことしは2月8日夜から民家の軒先にも
雪あかりを灯すことになった。
メインイベントの雪あかり点灯は10日。
「6時の開始に間に合えば、
ロウソクに自分で火を点けることもできますよ」。

雪あかりを鑑賞するのは夜。
温泉旅館(8軒ある)に一泊してもいいし、
真新しい共同浴場「じゃっぽ湯」で日帰り温泉を
楽しむのもいいだろう。
「じゃっぽ湯」入り口には青いイルミネーションの
ヒマラヤ杉が立ち、浴場からも木立を飾る
イルミネーションが見える。
須賀さんたち地元の有志は、
とにかく青根温泉ファンを増やそうと熱心なのだ。
東北学院大学のセミナーハウスだった「青根洋館」も、
地元の熱意に川崎町が応える形で温泉街に移築復元された。
2階は昭和の名曲『影を慕いて』で有名な
古賀政男を記念した展示室。
1階は優雅なイスとテーブルが並ぶティルーム。
洋館のスタッフがお茶をサービスしてくれるので、
窓の外を眺めながらくつろぐことができる。
青根温泉に古くからの湯治場のイメージを抱いている
ビジターにとって、この観光オプションの豊富さは
楽しい サプライズに違いない。
取材・文/とろっ子
雪のイベントは冬のお天気に左右される面もある。気象庁の3ヶ月予報では「2月の東北太平洋側は気温平年並みで
降水(雪)の確率40%、晴れの日多し」。道路は除雪されるので安心して出かけよう
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冬季の気温は-4〜5℃程度。気温によって雪あかりのきらめきにも差が出るのだという。「気温が低いほどともし火が鮮やかに見えるんです」。澄んだ大気も味方につけてのイベントなのだ。

青根洋館の玄関の階段石はかつて共同浴場で使われていたもの。大切に保存しておいたのが役立った。「10日の雪あかり会場では、暖かい飲み物の無料サービスも用意してお待ちしてます!」と須賀恒久さん。


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1枚(1000円)で3ヶ所の入浴ができる「青根温泉湯めぐり手形」は栗の木製。1枚で2名使用可能で半年間有効。

笹団子は温泉名物の土産品。地元で取れた笹を使った素朴な美味しさに人気がある。

「じゃっぽ湯」の「じゃっぽ」は、宮城県南の幼児語方言で「お湯」の意。朝6時半からオープンしており、仙台から入浴に来るファンも多い。

旧国鉄時代のレトロな時刻表が飾ってある足湯「停車場の湯」。

森に囲まれた足湯「明日の湯」

レトロな民具や生活道具が並ぶお土産やさん
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